水子供養  中絶した子を供養して

K.Nさん(20代/女性)

私は高校生の時、当時つき合っていた彼との間に子供ができ、まだお互い学生だったこともあり中絶をしました。その時はそれが一番の選択だと思っていたのですが日が経つにつれ堕ろしてしまった罪悪感で、子供は私のことを一生許してくれないだろうという思いになりました。それは親からもそれだけのことをしたんだから、結婚できなくても仕方ないと思いなさいと言われていたこともあったからかも知れません。毎日毎日、そんな事が頭から離れず、何をしていても頭の片隅にはあの時の事が…。

その2年後、会社の先輩の家で会社のメンバーと鍋を囲んでいた時、話の流れで「流産したり堕ろしちゃった子って成仏できないんだよ。私も流産した子がいてね…」という話になりました。私はその時やっぱりそうなんだ。と思い、自分のことは言えずにいました。その事を聞いてからすごく気になるようになり、先輩に2人になる時間を作ってもらい自分の話をしました。先輩は親身になって聞いてくれ一緒に行ってあげるから供養に行こうと言ってくれ、ホームタウンに予約を入れてくれました。後日、ホームタウンへ行くとスタッフの方が優しく話を聞いてくれ鑑定をしてくれました。やはり子供が成仏できずにいるとのことでした。

後日、供養の神事をしてもらう日、心配して先輩も一緒についてきてくれましたが私は今までにないくらいの緊張感でした。許してもらえなかったらどうしよう…。でも成仏できていないなら親としてせめてちゃんとしたところで送ってあげたい。頭の中がそんな思いでいっぱいでした。見てもらった結果、私の子は男の子であることが分かりました。生まれていたら名前は謙太とつけてもらいたかった、それからお母さんのことは恨んでないよ。ずっと僕のことを忘れないでいてくれてありがとう。これからはずっと一緒だよ。と言ってくれました。先生がお母さんに気をつけてもらいたいことはある?と聞くと「思ったことは小出しにしていかないと溜まった時に爆発しちゃうから気をつけてね」と教えてくれました。

その日から謙太がそばにいることを感じながら日々を生活しています。毎朝お茶を上げているのですが、供養の次の日からお茶の色が水のように透明になっていることが3ヶ月続きました。初めはびっくりしましたが、側にいることを見せてくれているのだと思いました。

一歩を踏み出せない私の背中を押してくれた会社の先輩には本当に感謝しています。そしてどんな理由であっても水子さんはただひたすらお母さんが大好きで守っていきたいんだ、ということに感謝しました。